屋台が出現することによって、道端に用事ができる。偶然通りかかった人が立ち寄ることでできる小さな集い。当たり前のようでいて、実はとても不思議な現象なのではないでしょうか?
今回のトークでは屋台をめぐる書籍を出版された2チームによる「屋台カルチャートーク」をお届けします。屋台をリサーチしながら、自らも屋台をつくり実践も行う下寺孝典さん率いる<屋台リサーチプロジェクト>が制作した『屋台探訪西日本編』。そして、編集という立場で屋台実践者へのインタビューを重ねてきた<屋台本の出版メンバー>が制作した『日本のまちで屋台が踊る』。それぞれの著書を手掛かりに、屋台という文化の背景にある視点や現場のリアルを語り合います。
知られざる屋台の世界を、ぜひ覗いてみてください。
11月2日(日) 17:30〜 トークステージBにて
【登壇者】
<屋台リサーチプロジェクト>

下寺孝典(しもでら・たかのり)
広島県呉市生まれ。京都芸術大学大学院の建築・ランドスケープ領域修士課程を修了後、独立。屋台を専門に「TAIYA(タイヤ)」という屋号のもと、設計、デザイン、制作を行っている。
藏薗悠介(くらぞの・ゆうすけ)
鹿児島県生まれ。2024年より、けんちくセンターCoAKにてアソシエイト。公共建築におけるコミュニティ参加型ワークショップのファシリテーションを担当する美術館での展覧会制作に携わる。
中谷利明(なかたに・としあき)
奈良市生まれ。京都精華大学を卒業後、京都を中心に舞台芸術や現代美術の現場で記録写真・動画のカメラマンとして活動中。

『屋台探訪西日本編』
失われつつある屋台文化。 西日本エリアに現存する11の地域の屋台を紹介。 移動しながら営業する流しの屋台、所定の時間・場所に出店する定置の屋台、常にその場所に留まる設置の屋台など、土地によって営業形態は異なる。 屋台や路上、公共とはなにか。 20日間の旅の記録をまとめた一冊。
<屋台本制作メンバー>

又吉重太(またよし・しげと)
おお企画室
1985年沖縄県生まれ。滋賀で建築を学び、島根の地方コンサルを経て2020年に独立。広島を拠点に、プロジェクトの企画や編集、デザインを通じてまちに関わる。

中村睦美(なかむら・むつみ)
編集者
1993年生まれ。編集プロダクションを経て独立。建築批評、思想、文化などの領域を中心に、書籍やwebの企画・編集・制作を展開。

『日本のまちで屋台が踊る』
なぜ屋台に行き着き、どう屋台をまちで動かすか。 屋台実践者へのインタビューと、人類学、社会学などの専門家へのインタビューを通して、現代の「屋台」から暮らし方、働き方、社会への関わり方などを考える一冊。

