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Notice: 関数 _load_textdomain_just_in_time が誤って呼び出されました。vilva ドメインの翻訳の読み込みが早すぎました。これは通常、プラグインまたはテーマの一部のコードが早すぎるタイミングで実行されていることを示しています。翻訳は init アクション以降で読み込む必要があります。 詳しくは WordPress のデバッグをご覧ください。 (このメッセージはバージョン 6.7.0 で追加されました) in /home/insec2/www/kitakagayaflea/2022autumn/wp/wp-includes/functions.php on line 6114
楽しみ方 その2 「なんかいい」からアジアを知る - キタカガヤフリー 2022 オータム&アジアブックマーケット

楽しみ方 その2 「なんかいい」からアジアを知る

ある一枚のシールが私の視線を奪った。
見たことのない組み合わせの漢字が並ぶ。
何が書いてあるかは全くわからない。

「なんかいい」私はそれを見てそう感じた。その気持ちを大事に買ってみるというのはとても大事だと思う。でも、それだけで文字の入ったものを購入するのにはある一つのリスクが伴う。よくある英字のTシャツのように、格好いいと思っていても、実際に翻訳してみるとその意味はあんまり格好よくないなんてことがあるかもしれない。

心内話貼紙

よし。調べてみよう。そう思ってこのシールの言葉には一体どんな意味が込められているのか。私はそこに書かれている言葉の解読作業を行うことにした。

解読できるものもあれば、翻訳したがさっぱり意味のわからないものもあった。
今回は、解読できた中からいくつかをピックアップし、自分の感想も踏まえて綴ろうと思う。


「人生好難」- 人生って難しいなぁ  / 「我有病」- うんざりだ

激しく同意する。どうしてこんなにも、先の見えない人生というものは複雑で難しいものなのだろう。就職活動に追われる私は、日々まだ見えない長い人生について頭を悩ませ、心底うんざりしている。
そこでふと思い立ち、台湾の就職活動についても調べてみた。

なんと、台湾には日本のような形式張った就活がないそうだ。
就活生がスーツを着て、足並みを揃えて就職活動を開始するなんてことはさらさらなく、各自がそれぞれのペースで就職活動を始めるとのこと。なんて羨ましい。
台湾は「転職天国」でもあり、転職を重ねることでキャリアを積むというのが台湾流。「企業に忠誠を誓う」などという会社文化は存在せず、人間関係や職場環境など、居心地が悪ければすぐにやめてしまう。

そして台湾は日本に比べて、幸福度ランキングがかなり高く、東アジアでは1位を誇る。日本人にとっては羨ましいほどの就職における自由度。天と地ほどの差がある。これがその幸福度の秘訣と言っても過言ではないだろう。
しかし、そんな東アジア幸福度ランキング1位の台湾が「人生好難」や「我有病」というシールを作成している。その背景が非常に気になる。幸せを手に入れるためにはやはりそれなりの苦労が必要なのだろうと学生ながらに感じた。私も幸せになりたいけれど…人生って難しいなぁ!

「啤酒再苦 也沒人生苦」- ビールがどんなに苦くても、人生は苦くない

21歳の私にとって、ビールはただ苦いものであり、その美味しさはまだわからない。この言葉を見る限り、ビールを超える人生の苦さというものはないのであろう。そうすると、今はビールがただ苦いとだけ感じる私の人生は、まだまだこれからなのかもしれない。ビールの苦味というものは、苦味のある人生を送ってきた人にこそわかるものなのかもしれないなぁなどと自分語りはほどほどにして、

気になるのは、この言葉を綴った国である台湾のビール事情だ。
調べてみると、一年を通して温暖な気候である台湾では、さっぱりとして苦味の少ないビールが主流となっており、フルーツビールやハニービールなどの飲みやすく、日本ではあまり目にしないフレーバーのビールが並ぶそう。

…あれ?苦味は?

とつっこみたくなるところだが、先ほど記述した通り、東アジア幸福度ランキング1位の台湾だからこそ、ビールの苦味というのはさほど必要ないのかもしれない。(あくまで私の持論だが)
人生の苦味とビールの苦味。そのつながりの真偽は確かではないが、少なくとも、国によってビールや人生の苦味というものへの違いは確かに存在するものであるのだろう。

この話を通して、将来はビールの苦くない国に住みたいなぁと思いつつ、その苦味を美味しいと感じる日が来ることを楽しみにしている自分がいる。
うーん。ビールって魅惑的だ。

「永保安康」- 永遠に安らぎと健康が続きますように

これは台湾で有名な切符に刻まれている言葉であり、本来は「永康駅」から「保安駅」までの切符だが、その切符に刻まれている4文字が「永保安康」となることから、縁起の良いものとされており、お守りとして財布の中に入れたり、身につける人がたくさんいるそうだ。

それを知って私はあるものを思い出した。
皆さんは、両想い切符というものをご存知だろうか。
最近ではあまり見かけることは無くなっているかもしれないが、切符の下側に記されている4桁の数字の真ん中の2桁が想い人との両思い度を表していると言われるあの切符だ。そうは言うものの、私はずっと交通系ICカード派だったため、残念ながらその切符を手にしたことはほとんどないのだが、そういった日常の小さなことに幸せを見つけるという素敵な思考は台湾も日本も同じであるのだと感じ、嬉しくなった。

「知らない」という言葉に隠されていた「同じ」を見つけた時、人はどうしてこんなにも嬉しくなるのだろう。国を超えた共感。そこに秘められている力は、想像以上に大きいものであるかもしれない。


ここまで、シールの解読作業から、台湾の様々なことについて調べ、それに関して言葉を綴ってきたが、この記事作りを通して、自分自身も台湾に行ってみたいという気持ちが非常に強くなった。
知らない国のことは、調べないとわからない。調べて、知る。もう一歩踏み出してみることで見えてくるアジアの姿。その始まりは感覚的。「なんかいい」のその先から、あなたもアジアを知ってみてはいかがだろうか。

大谷

以下参考サイト
[台湾人の幸福度が「東アジア1位」である4つの理由]
[世界の幸福度ランキング]
[台湾ビールって?特徴や種類・おすすめ3選も]
[「永保安康」お守りになる台湾の縁起のいい切符]


東アジア本の楽しみ方

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