「社会人になってから、えらい人たちの言う「友だち」が、お互いに利益になる関係性、仕事につながる関係性の人間関係でなんだかもやもやします。友だちという名のコネクション自慢のような会話が苦手です。
学生の頃の友人とは仕事のこと関係なく楽しく過ごせますが、年々、興味分野もそれぞれ変わってきますし、新しく友だちができたら楽しいだろうなと憧れてます。
大人になってから、利害関係ない(時にはあってもよい)友人ってつくれるのですか?」
(30代、女性、サラリーマン)
藤井さん:
武者小路実篤が「友十人いれば天下無敵」と言っています。それくらい友達という存在は、(簡単には)作れないということなんです。僕自身で言えば、ここ10年間で心の底から友達だと思えた人って、一人くらいなんですね。だからと言って、毎日の生活が物足りないか、友達がいたらもっと自分の人生が充実するか、というと、それはまた別の話なんです。
編集部:
なるほど、別の話なんですね。
藤井さん:
そもそも、相手の気持ちというものはわからないので、現実的に友達というのは可視化できないわけです。本人同士が友達と思っているかって、確認のしようがないですよね。となると、相談者さんには二択しかないわけです。「友達がいなくてもいい」と思うか、逆に「誰もが友達」と思うか。要は、友達って思い込みなんです。
編集部:
思い込みが大切、ということですか?
藤井さん:
そうそう。自分の中で思い込むことで、友達ってどんどん増えていくわけですよ。だから欲しいなら、「誰もが友達」と思ったらいいんですよ。そうすると、街を歩けば友達しかいなくて、困るくらい。友達って、待っていてやってくるものじゃないですから。この人は、まだ「友を探す旅」に出ていないんです。自分で向かっていかなきゃダメですよ。1日10人会えば10人友達、10日で100人友達。そしたら友達の数がすごいことになっていって。
編集部:
でも、“本当の友達”と考えると、「誰もが友達」と思い込むのは難しくないでしょうか?
藤井さん:
「友達」に囚われすぎなんですよ。理想の友達って、自分で考えても意味がないんです。人によって「友達」の基準は違うわけですから。この人は、自分で勝手に友達の概念を難しくしているんです。だから「ちょっと良さそうな人は、みんな友達」みたいな感じで、やってみたらどうでしょう。ヒップホップの「悪そうなやつらは、だいたい友達」とかは、その発想ですよね。そうやってグルーブで乗り切る。友達も、グルーブなんですよ!
これはもう恋愛もそうですけど、相手が自分をどう思っているかって、絶対(100%は)わからないわけで。だからこっちが一方的に思ってしまえば、自分が死ぬ時も「あ〜、本当にこの世には、友達しかいなかったなぁ」という形で、最期を迎えられる。僕、道で全然知らない人とかの肩を抱いて「今日ちょっと金あるから、飲みにいこう!」とか、よくやるんですよ。そうやって一緒に飲みにいく。それくらい友達って、ストリートにいるんです。
編集部:
では、まずは「街に出よう」ということですね!
藤井さん:
ただ、そこでこの人にとって大事なのは、「そこまでして本当に友達が必要なのか?」ということを1回考えなきゃいけない、ということですね。つまり「友の再考」をしないといけないんです。友という存在を再び考える。それをやってみては、いかがでしょう?
総括 藤井さんからのアドバイス
1:友達は、思い込みから始まる
2:友達はストリートにいる。「友を探す旅」に出てみよう
3:果たして自分にとって友達は必要か? 「友の再考」をしてみよう
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