最近、やろうとしてもなかなか上手くいかないことが多いです。人に相談すると「やらないと! 大丈夫! できるよ!」と励まされるのですが、「そんなことわかってて、わかっててできないから辛いんだけどなー」とツンとした態度をとってしまいます。藤井さんは、スランプってありましたか? スランプを抜け出した時の感覚って覚えていますか?
(32歳、男性、営業)
藤井さん:
まず、スランプってよく言うじゃないですか。まあ、多いのがスポーツの世界ですよね。スランプに陥っている、とか。結論から言うと、スランプには、一流選手しか陥らないんですよ。一流の世界に立って初めて、スランプという言葉が、自分から出てくるわけです。
編集部:
……なるほど!?
藤井さん:
僕は一流選手なので、スランプに陥ったことはあるんですが、この32歳の営業の方は、おそらく二流か三流なので、スランプとか言える立場にいないんですよ。この人の言っているスランプというのは、単に能力不足で一流の世界に立っていないっていうことだけなんですよ。これはスランプではないんですよ。
編集部:
では、まず一流の世界に立てるように頑張れ!と。
藤井さん:
理想を言えば、この人は32歳でまだ伸び代があるんで、スランプって言葉が使える一流の舞台に、這い上がってほしい。まず一流選手というのは、人に「やらないと!」と言われなくても、やってますからね。大谷選手に対して、コーチがいちいち「ああしろ、こうしろ」って言わないじゃないですか。大谷選手が自分で考えてトレーニングメニューを取り入れてみて、初めてコーチに相談する。
編集部:
一流に這い上がるためには、何が必要でしょう?
藤井さん:
仕事の能力、交渉力、基礎体力。頭脳であり、知識であり……そういったあらゆるもの。あとは日々の努力。そういうものが集まって、初めて一流の人たちと同じところに立てる。
編集部:
一流になるには、結構なエネルギーがいりますよね……。
藤井さん:
そう、だからみんな結局、そうやって一流の世界から逃げて、二流三流の世界にとどまるわけですよ。人に愚痴を言ったり、SNSを吐口にしたりしてやりすごす。一流の世界にいる人間は自分との孤独な戦いですので、愚痴や不満を言ったりする世界にいないんですね。一流にしか見えない世界があるんですよ。二流三流にいるなら、20年後も30年後も今と一緒なわけですよ。「会社辞めたい」とか「恋愛がうまくいかない」とか「あいつがむかつく」とか。いわゆる世の中の9割9部を占めている人たちの世界ですよ。
編集部:
藤井さんが、一流の世界に入ったと感じたのは、いつ頃なんですか?
藤井さん:
大手出版社で働いていた時のことで、26歳か27歳の頃ですね。
編集部:
めっちゃ早いですね。
藤井さん:
いや、僕は遅咲きですね。藤井聡太くんなんか四冠とって、まだ10代じゃないですか。
本屋としては自分はまだ一流でなく、一流を目指しているところですね。だから、来店者数や在庫数などいろいろあるわけですが、スランプって言わないようにしてるんですよ。
編集部:
では、相談者さんもスランプって言ってはいけないということですね。
藤井さん:
そうですね。そもそもまだ、二流か三流の人間なんですから。
編集部:
とにかく悶々と悩むのでなく、一流を目指すところから、気持ちを切り替えてがんばっていこう!という感じでしょうか。
藤井さん:
まずは、自分が二流か三流であることを認めることですね。そのうえで、二流や三流の世界で生きていくのか、一流を目指すのかを決める。間違えないでほしいのは、僕は二流三流の世界で生きていくことを否定しているわけではないんです。ただ、その世界で生きていくなら、スランプっていう言葉を使うなよっていう。
編集部:
二流三流で生きていくときは、何が大事ですか?
藤井さん:
この世界の人たちは、自分のことを棚に上げて人の悪口や文句ばっかり言うんですよ! これが、二流三流の典型的な癖ですね。これ、やめたほうがいいですよ。それで二流三流の人は、だいたいのことが解決していきますよ。
編集部:
すごい響きますね(笑)。なんだか私も、愚痴を言う前に、自分の能力を振り返らなきゃという気持ちになってきました。
藤井さん:
まあまあ熱く答えてしまいましたね。
総括 藤井さんからのアドバイス
1:スランプという言葉を簡単に使うな!
2:一流は、人に鼓舞されずとも行動している
3:自分が二流か三流であることを認めよう
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